東海道５３次『NOW』！>・赤坂宿の大橋屋は東海道で唯一現在も旅館業を営む大老舗です

《赤坂（あかさか）宿》…遠江国／愛知県豊川市赤坂町

御油宿を抜けると正面に見えてくる見事な松並木は、天然記念物に
指定されている｢御油の松並木｣で､織田信長の家臣 篠岡八右衛門が
植樹し､その後徳川家康が整備したもので､復元されたものではなく､
現存する当時の松並木として大変貴重なものとなっています。
きっと風雪を防ぎ、時には木陰をつくり、旅人を見守ってきたこと
でしょう。

16町(1.7ｋｍ)の松並木が終わるとすぐ赤坂宿です。

赤坂宿(最寄駅:名古屋鉄道(名鉄)名電赤坂駅)は､隣りの御油宿との
距離が1.7�qと、東海道中でも最短でした。

ここも飯盛女が多く賑やかな宿場で、御油宿とは近いこともあって、
日々客引き合戦が繰り広げられていたようです。
明治以後､鉄道開発地から外れた為衰退しましたが､それがかえって
現在の静かな街並みを形成することになったのかもしれませんね。

★たまにはのんびりとバスでの宿場巡りもいいかもしれませんね。
赤坂宿には旧東海道を走るコミュニティバスが通っていて､
全区間（国道１号線以外）でバス停以外の乗降が可能ですよ。
こちら↓のバス旅のサイトも是非ご覧になってみて下さい！
http://hota12.web.fc2.com/

宿場に入ります。
東見附跡→関川神社(宿場間の短さを詠んだ芭蕉の｢夏の月 御油より
出でて 赤坂や｣の句碑と大きな楠がある)→長福寺→松平彦十郎家の
本陣跡→問屋場跡→尾崎屋（昔は商家で今は民芸品店）→浄泉寺→
旅籠　大橋屋へと進んできます｡

※｢大橋屋｣は､1715年頃建てられた旅籠で､江戸時代は｢伊右衛門
鯉屋」という屋号でした。
東海道でただ一つ､江戸時代から現在まで旅館業を続ける老舗
中の老舗で、赤坂宿の佇まいを今に伝えています。

さらに、御休処　よらまいかん→赤坂陣屋跡（三河県役所跡）→
杉森八幡社(夫婦楠と呼ばれる楠の巨木がある)と散策してきます。
ここ八幡社入口付近が西見附があった所で､赤坂宿の終点です。

―――次の藤川宿まで8.8ｋｍ―――