東海道５３次『NOW』！>・広重の「蒲原夜の雪」で有名な蒲原宿では江戸時代を堪能します

《蒲原（かんばら）宿》…駿河国／静岡県静岡市清水区

｢道中一番の早川｣と言われた富士川を渡り､岩淵の立場〜蒲原へと
入ります。

　　※当時､富士川の渡船場は､旅人や産物運搬の船便で大変繁栄
　　　しました。
　　　現在でも、西の渡し場跡には、交通安全を願った常夜燈が
　　　残っています。

ここ岩淵から蒲原宿にかけては､秋葉常夜灯をあちこちで見かける
など､昔の風情がまだまだ残っていてなんだかホッとしますね。
静かな街並みを眺めながら歩いていきます。

「岩淵小休（こやすみ）本陣」
現在も黒塀で囲まれた屋敷とその側の秋葉常夜灯が､そっくり残さ
れています。
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「岩淵の一里塚」
見事な榎の大木が目印。
両塚が昔のまま残されているのは珍しいですね。
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蒲原町に入り、
「蒲原一里塚跡碑」
日本橋より38番目の一里塚。
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「北条新三郎の墓」
1569(永禄12)年、武田軍に攻撃され常楽寺で自害した蒲原城城主
「北条新三郎」の墓がひっそりと立っています。
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「東木戸石碑」
ここからが蒲原宿です。
この辺りは､敵の侵入を遅らせる造りの｢枡型道｣が昔のまま残って
います。

蒲原宿(最寄駅:JR東海道本線 新蒲原駅)は､歌川広重の傑作中の傑作
「東海道五十三次 蒲原 夜の雪」が記念切手になったことでも一躍
有名になりました。

宿内で最も古い土蔵｢渡邊家三階文庫｣や現在も住居として使用されて
いる｢なまこ壁の家｣･安政の大地震でも倒壊しなかった｢旅籠 和泉屋｣・
風情ある佇まいの「蒲原宿本陣跡」etc…江戸時代をたっぷり味わい
ながら散策して行くと、やがて県道396号線との合流地点に、宿場の
終点である西木戸跡の石碑が見えてきます。

余韻に浸りながら、蒲原宿を後にして次の由比宿を目指します。

―――次の由比宿まで3.9ｋｍ―――